またまた城南高校サモア支部の阿賀です！
２つ連続の投稿になってしまい、暑苦しくてごめんなさい！
今回は、サモアの文化を通して私が感じた、異文化だからこその
これってどうなの？ということをみなさんにお伝えします。
文化の違いなので、良し悪しを決めることはできませんが、
自分はこう考える！とか、すごくいい！とか、これはちょっと嫌だな…とか
自分がどう感じて、なんでそう思うのかを、テスト勉強の合間の息抜きや、
お風呂にボーっと入っているときにでも考えていただければ幸いです。
いつかみなさんの考えを聞くことができればいいなと思っています。
≪疑問１≫「シェア(共有)の文化」
サモアの人は頻繁に「サモアはシェアの文化だから」と言いながら
平気で他の人の食べ物を食べたり、物を使ったりします。
物を食べられたり、物を使われたりする方も、抵抗はしません。
自分が食べたいものを大量に買って、それをそこにいる人たちに
ふるまうというパターンもあります。
そういうやりとりは、サモア中どこでも行われていて、
それがサモアの人にとっては普通のこととして生活が行われています。
お金も携帯電話もある現代社会では、もちろんそれらもシェアの対象です。
家族の誰かがお金を稼げば、それは家族親せきでシェアです。
外国で仕事をしていても、給料のいくらかはサモアの家族に送金してシェアです。
携帯電話も家族はもちろん、他人のものを借りて写真を見たり、
Facebookをつついたりゲームをしたりします。
サモアの携帯電話の使い方は、プリペイド式が主流です。
つまり、事前に支払った金額分を使うことができる仕組みです。
そして、さらに驚きなのは、その支払った分を他の人に贈ることが
できるというシステムがあることです。
…そうです。みなさんお察しのとおり、それもまたシェアです。
自分のプリペイドがないときには、他の人に分けてもらいます。
私は知らない人から「○○円分の通話料をください」というメールが
急に送られて来ました。無視しちゃいました。ごめんなさい。
人を頼ることも、頼られることも、みんな堂々とやっています。
困ったときには相談し、困っている人がいれば助ける。
こうやって、人と人とが助け合いながら生活しています。
その反面、自分でどうにかしなくてもどうにかなります。
家族が、ご近所が、他の人が何とかしてくれるので、極端な話、
自分が頑張らなくても生きていけます。
このサモアのシェア文化を、みなさんはどう感じましたか？
≪疑問２≫「ごみのポイ捨て」
みなさんは、自分が出したごみはごみ箱に入れていますか？
それは、なぜですか？
サモアでは、みんなポイ捨てします。
道端、店内、校内、教会内、バスの中、家の中でもごみを
その辺にポイポイ捨てます。
子どもがごみを持っていれば母親が取り上げ、その辺にポイです。
もちろん、そのごみを餌にしているハエ、アリ、ゴキブリなどの虫や
その虫を餌にしている生き物、残飯を狙っている野犬や野良猫、
豚や鶏など、多くの虫や生き物が発生しています。
それなのにサモアはなぜごみをポイポイするのか。
校内の話をします。
校内も、基本的にどこでもかしこでもポイ捨てです。売店で買った
ドーナッツ、お菓子、アイスの袋、ラーメンの入っていたコップとフォーク、
食べ残しもすべてその辺にポイです。
先生たちもポイ捨てします。たばこのポイ捨ても日常茶飯事です。
日本の学校で教員をしていた私にとって、信じられないような、
発狂しそうな状況が目の前に広がっています。
放課後、当番の生徒によって清掃が行われます。
ポイ捨てされたごみは拾われ、落ち葉を拾い、ほうきで床を掃いて
集まったごみは校内に数個あるごみボックスに入れられます。
きれいになったあとも、もちろんポイ捨ては行われます。
街も他の場所も、大体学校の流れと同じような状況です。
これは、癖、習慣？むしろ、誇り高き文化なのでしょうか。
それとも、あとから掃除をするからいいんだという考えなのでしょうか。
このサモアのポイ捨てを、みなさんはどう感じましたか？
今回はこの２つについて、みなさんと考えたいと思います。
私もサモアに来て７か月が経ちましたが、日本との違いに
まだまだ慣れないことがたくさんあります。
慣れたくないこともたくさんあります。
他の国の文化や暮らしを知り、日本の良さを改めて感じる一方で、
日本がこうだったらなと思ったりすることもあります。
もっとみなさんにお伝えしたいこと、一緒に考えたいことが
いっぱいあります。
この気持ちを、いつか何らかの形にできたらと思います。
日本はとても寒いと聞いています。
風邪をひいたり体調を崩したりしないようにして、
いつも元気でいてください。
あー、日本のキーンと寒い冬が恋しい今日この頃です。
以上、城南高校サモア支部 阿賀がお伝えしました！