【SAMOA INFO】おそるべしサイクロン!

ご無沙汰しております!城南高校 サモア支部の阿賀です!
大変遅くなりましたが、明けましておめでとうございます!
本年もどうぞよろしくお願いいたします!
3年生は登校するのも残り数日となりましたね。
1、2年生は入試が終わると学年末考査が待っています。
それぞれ心持ちは違うと思いますが、
その瞬間瞬間を大切にできることが一番だと思っています。
自分が納得できる「今」を、お互い大切にしましょう。

さて、こちらはといいますと、1月29日から新年度が始まり、
その週は時間割決めのため、ひたすら大掃除と休憩を繰り返し、
次の週からやっと授業が始まりました。
その週の金曜日、朝から天気が悪かったのですが、
昼休みにガヤガヤしていると思ったら、どうやら学校を終わりにして、
生徒を帰らせるとのこと。
その理由は、「サイクロンが来ているから」ということでした。
「へぇ〜、サイクロンかー。」と、軽く考えていたこの時の私。
この後、サイクロンの脅威を思い知らされるとは知らずに…。

学校から帰り、街で買い物をして、家でゆっくりしていました。
だんだん雨と風が強くなってきました。
普段は窓は開けっ放しにしていますが、なんだかいつもと違う雨風の様子に、
初めて家中の窓を閉めました。
夜になるにつれて、雨風は一層激しくなるばかり。
夜中、突然の停電。
外から聞こえるいろんな物音。
いつおさまるんだろう、と思いながら、なかなか寝付けない夜を過ごしました。
朝起きても、相変わらずの激しい雨風。
水が出ない。断水です。
仲間と連絡を取り合おうと思っても、ネットワークがやられ、つながらない。
サイクロンが過ぎ去るのを、ただひたすら待ち続けました。
昼過ぎにだいぶ雨風が弱まりましたが、突然の大雨や強風が断続的に続き、
家から一歩も出ることができません。
電気も水もない。オール電化の我が家では、調理も何もできません。
あるものを食べ飲みし、過ごしました。
次の日、朝から別の場所でダンスの練習をする予定だったので
サイクロン後、初めて家の外に出ました。

  

  

  

なぎ倒された木々、溢れかえった水、浸水した家…。
サイクロンの恐ろしさを目の当たりにしました。
水があふれて道が渡れないで困っていると、車で通りがかった人が
「早く乗りなさい!」と、車に乗せてくれました。
家に帰ると、水は出るようになっていましたが、
停電が続いており、生活がままなりません。
「はぁー。まだかー。」とちょっと嫌な気持ちになりましたが、
そんな時、周りの人達が「果物いる?」「ガスで沸かしたお湯あるけどいる?」
と、自分たちも生活がままならない中で、私を気にして、
必要な時に、必要な手助けをしてくれました。
そんなサモアの人々の優しさが、とても心にしみました。
幸いなことに、今まであまり不便を感じずに生きてきた私にとって、
人に頼って生きるというのは、どこか抵抗がありました。
でも、困っていたら助けてほしいと伝える。
困っている人がいたら助ける。
それが自然とできる環境って、素敵だなって思いました。
結局、断水は2日、停電は4日続きましたが、今は普通の生活を取り戻しています。
この普通の生活に感謝し、いろんなことを大切にします。
サイクロンの影響で、学校は1週間休みになっていて生徒は来ていません。
普段は動かず指示が中心の先生たちも、この時ばかりはやらねばと、
来週から授業が始められるように、教室やグラウンドを掃除しています。いいぞ!!!
とりあえず私は、自分の備えと、周りの人への恩返し。
サイクロンという自然災害を通して、サモアのまた違う一面に触れ、
自分を見つめ直すきっかけになりました。
今度は周りの人の力になれるよう、しっかり備えておこうと思います。
このことが、みなさんの備えにもつながれば幸いです。
とりあえず、携帯の充電器は電池式のものを一つ持っておくことをおすすめします!
以上、城南高校サモア支部 阿賀がお伝えしました!