【環境科学科】卒業生インタビュー

教育実習生が語る、城南高校の魅力と「なりたい先生像」

高梁城南高校では、実践的な学びや地域との連携を通じて、生徒一人ひとりが将来の夢に向かって成長できる環境が整っています。今回は、そんな本校の卒業生であり、教育実習生にインタビューを行いました。
生徒時代の経験が、今の進路や教師としての夢にどうつながっているのかを伺います。


Q1:城南高校での学びや経験は、どのような魅力につながっていると感じますか?

A1: 城南高校の魅力は、生徒の元気さと活気、そして地域との深いつながりにあると思います。他校と比べて、校外での学びがとても多く、実際に人と関わりながら学べるのが大きな特徴です。

例えば、ジョナカフェでの販売活動や、地域のお祭りに向けた商品開発など、「誰かのために」「実際に買ってもらう」ことを意識した学びは、やりがいがありました。また、生活コースでの食物検定の勉強では、栄養バランスなど専門的な内容にも触れ、大学での学びにもつながる基礎を築くことができました。
実際、大学では多くの学生がゼロからのスタートですが、私は「1から始められる」状態だったので、大きな自信になっています。


Q2:印象に残っている活動やエピソードを教えてください。

A2: 一番印象に残っているのは、「ジョナカフェ」のグランドオープンです。私が1年生の頃から、リージョナルモデルの一環としてカフェの準備が始まり、本来なら1つ上の先輩方がグランドオープンを迎える予定でした。しかし、コロナ禍の影響で地域の方を招くことができず、関係者のみを対象にした「プレオープン」という形にとどまりました。

そのバトンを私たちの代が引き継ぎ、ようやく地域の皆さんをお迎えできる「グランドオープン」を実現できたのです。もちろん、感染対策には細心の注意を払い、店内が密にならないよう屋外にテントを設置したり、窓を全開にしたりと、大変な準備が必要でした。限られた人数で効率よく作業を進める工夫も求められましたが、その分、やり遂げた達成感は格別でした。

さらに、ジョナカフェの取り組みは生活コースだけでなく、デザイン科、電気科など多くの学科が連携して実現しました。お皿や装飾はデザイン科、内装の電気工事は電気科が担当するなど、学科を超えたチームワークが発揮され、学びの幅が大きく広がりました。
お客様に「このお皿、素敵ですね」と言われたときに、「これはデザイン科の生徒が作ったんですよ」と紹介できるのがとても楽しかったです。

また、松山城で行った「お城カフェ」の運営も忘れられません。大荷物を担いで山頂まで登り、強風の中でも来場者におもてなしを届けるという特別な体験は、今でも鮮明に記憶に残っています。


Q3:高校での学びが、将来の教師像にどうつながっていますか?

A3: 私が家庭科教員を目指すようになったのは、まさに城南高校での学びがあったからです。生活コースで出会った先生方の授業がとてもわかりやすく、おもしろくて、「こんな授業ができる先生になりたい」と強く感じました。

私も、生徒たちが社会に出たあと、「これって〇〇先生が言ってたことだよね」とふと日常の中で思い出してくれるような、記憶に残る授業ができる先生になりたいと思っています。たとえば、ホテルに行った時に「このベッドメイキング、授業でやったよね」といった場面で、知識が生きるような学びを届けたいです。

今は教育実習の真っ最中ですが、城南高校での経験や先生方のサポートがあったからこそ、この道に進むことができました。次は私が、その学びを次の世代に伝える番です。


城南高校では、地域に根ざした実践的な学びを通して、生徒たちが夢を見つけ、確かな一歩を踏み出すことができます。

卒業後も誇れる学びが、ここにはあります。