
県外から選んだ「自分の道」——デザイン科で見つけた楽しさ
県外から高梁城南高校へ入学を決めた理由、実際に過ごしてみた感想、授業での学びや成長、そしてこれからの目標について語ってくれました。
入学前と後で変わった印象
「入学前は、地元と比べて都会的なイメージがありました。でも実際に暮らしてみると、歴史的な建物が多く、自然も近くて、むしろ落ち着ける環境。自分にはとても合っていると感じました。」
県外から高梁市にやってきて、暮らしてみて感じたのは、自然豊かで、静かで、学ぶことに集中しやすい環境だったそうです。
学校の先生方についても、最初は「厳しそう」という印象があったそうですが、入学後はそのイメージが大きく変わりました。
「先生たちはすごく優しくて、『もっとこうしたらいいよ』と丁寧にアドバイスをくれます。1年生の時の担任の河原先生も、ふんわりした雰囲気で、安心して話せる存在でした。」
専門性の高いデザイン科での学び
「絵を描くだけじゃない」——それがデザイン科の魅力。1年生でカメラや染め物、住宅のデザインなど、幅広い分野に触れながら、専門家の先生方から直接学ぶことができる点に感動したと言います。
「線一本引くのにも、先生がしっかり教えてくれます。例えば“烏口(カラスぐち)”という特殊な道具の使い方を学んだ時は驚きました。絵の具で真っ直ぐな線を引くための道具なんです。」
挑戦と成長——賞を受賞して感じたこと
1年生の夏休みの課題では、自身の作品が賞を受賞。しかしその裏には反省もあったと語ります。
「先生にアイデアスケッチを見せそびれてしまって、自分ひとりで全部制作しました。完成した作品に納得がいかず、もっと良いものが作れたかもしれないと悔しい思いもあります。」
そんな経験があったからこそ、2年生では「もっと画力をつけたい」と気持ちを新たにしています。
これからの目標
「美術部で何か一つは作品を完成させたいです。それと、進級制作に向けて、自分の描き方の癖を克服したい。時間をかけすぎず、全体をしっかり描けるようになりたいです。」
色の置き方や作業の進め方に不安を感じることもあるといいますが、着実に課題と向き合い、前に進んでいます。
未来の後輩たちへ——高校選びは自分で決めるもの
「中学の時は選択肢が少なくて“やらされている”感覚がありました。でも高校は“自分で選んできた”場所。だから、すごく楽しいんです。」
城南高校の魅力は、個性的で明るい先生が多く、自分の「好き」がとことん追求できる環境。