
自分の手で育て、自分の言葉で届ける学び
―― 実践と地域連携の中で見つけた「成長の実感」
今回は、環境科学科でキノコの栽培や販売実習に取り組みながら、地域と関わり、自己成長を重ねる男子生徒に、学校生活と将来への想いを伺いました。
Q1. 城南高校を選んだきっかけは何でしたか?
A: 城南高校は、専門教科が充実していて、教室で学ぶだけでなく、自分の手で作業しながら学べる授業が多いところに魅力を感じました。
中学校では、姉から「キノコの栽培」や「子どもに関する学びがある」といった話を聞いた程度でしたが、実際に入ってみると、より深くて実践的な学びが広がっていて驚きました。
Q2. 実際の授業や活動の中で印象に残っていることはありますか?
A: キノコの栽培は「水やりだけで育つ」と思っていましたが、実際には発酵などいくつもの工程を丁寧に管理する必要があることを知りました。自分の手で育てたキノコを城南マーケットや市役所で販売できる機会もあり、お客様の笑顔や反応から、自分の仕事が誰かの役に立つ喜びを感じられるようになりました。
また、重機を操作する実習など、他ではなかなか体験できない授業もあり、日常とは違う特別な学びを楽しんでいます。
Q3. 部活動ではどのような経験をしていますか?
A: 僕は郷土芸能部に所属しており、「備中神楽」の舞をしています。
子どもの頃は「子ども神楽」で舞っていたのですが、成長するにつれて一度離れていました。高校で再び神楽と出会い、挑戦してみようと思ったのがきっかけです。
最初はブランクがあって不安もありましたが、練習を重ねる中で、お客様の前で舞うことの楽しさや、拍手をいただける喜びを思い出しました。
「観てくれる人にとって一生に一度の舞になるかもしれない」と思うと、一回一回の舞を大切に、全力で表現する気持ちが強くなります。