
「神楽との出会いが、挑戦する自分をつくってくれた」
プロフィール
高梁城南高校 3年/環境科学科 生物環境コース
Q1.神楽を始めたきっかけは?
A. 保育園の頃、親に連れられて地元の神社で行われていた神楽を見たのが最初の出会いです。大晦日の夜、大きな広場で舞われる迫力に幼いながら圧倒され、「自分も舞ってみたい、人にかっこいい姿を見せたい」と思ったのが始まりでした。
Q2.実際にやってみてどう感じましたか?
A. 小学校の頃に育成会に入って本格的に神楽を始めました。舞やセリフを覚えるのはとても難しく、最初は絶望するほど大変でした。でも続ける中で仲間と支え合い、一つの舞をやり切った時の達成感は大きく、「やってよかった」と思える経験になりました。
Q3.中学・高校で神楽との関わりはどう変わりましたか?
A. 中学では部活(バスケットボール)が忙しくなり、自然と神楽から離れました。ただ、高校進学の時に「もう一度挑戦したい」と思い、高梁城南高校に神楽があると聞いて入学しました。
小学校の頃の仲間とは違い、顔も知らない人たちと舞う不安はありましたが、互いの良い部分を学び合いながら工夫して練習し、また新しい繋がりが生まれました。
Q4.神楽を通して学んだことはありますか?
A. 神楽は細かい所作やセリフの一つで舞全体が台無しになることもあるので、責任感や集中力がとても求められます。その分、成功したときの達成感は格別です。また仲間に意見をしっかり伝える必要があり、その経験が学校の実習などでも自分から発言しやすくなる力につながりました。
Q5.今後の進路や将来の目標は?
A. 卒業後は就職を考えています。神楽に直接関わる仕事ではありませんが、人と関わることが好きなのでホテル業界に進みたいと思っています。お客様に喜んでもらい、「来てよかった」と思っていただける経験を届けたいです。
学校生活で一番の推し授業は実習です。特にキノコ栽培の実習では、生徒同士で一から作り上げ、仲間と達成感を分かち合えるのが大きな魅力だと思います。
神楽は、ただの伝統芸能ではなく「挑戦」「成長」「出会い」の場でした。幼い頃の憧れから始まり、高校での再挑戦を通して責任感や自信を得た経験は、これからの進路にもつながっています。